保存ファイリングとは

「保存ファイリング」は <ロングライフ・ファイリング>

文化財の修復のプロが、保存の視点からファイリング用品をプロデュースしました。それが「スマファイ®」。TRCCのウェブショップ「スマートファイリング・ラボ」で販売しています。
ウェブショップ「スマートファイリング・ラボ」
スマートファイリング・ラボについて
スマファイの提唱する「保存ファイリング」は、長持ち・安心・エコのロングライフがコンセプト。湿気に強く、添加物が少なく、軽くて丈夫な紙を使ったスマファイのオリジナル段ボールは、中に入れた資料の鮮度をキープ、箱も長持ち!これがロングライフ・ファイリングの考え方です。そして長~く使ってもらうための低コストを実現。残滓のササの繊維を混抄したエコ素材でもあります。
保管スペースに合わせた寸法で作って下さい、なんて欲張りなオーダーにも応える用意もしています。【カスタム設計基本料金¥8,000~】


脳のファイリングラボBlog
保存ファイリングの情報ブログです。事例や考え方を記事にしています。

■紙って長持ちするものなんじゃないの?

紙は放っておいても長持ちするものだと、みなさん思っていませんか?でも、思い返してみてください。なにかを包んである昔の新聞。子供のころ学校で配られたわら半紙。日の当たる場所の書棚の本。物置にしまってあった食器が入った箱。何十年も経たないうちに、ずいぶんと弱くなっていたり、変色してたりしませんか。
古文書のように、和紙と墨で書かれたものは長持ちしますが、私たちが普段使っている紙のほとんどは、和紙のようには長持ちせず、思いのほか短命です。日本の四季の気候も、長持ちさせるのにはマイナスに作用します。いまコピー用紙などで使われている「再生紙」と銘打たれた紙は、なおさら長持ちしません。使い始めは見た目も白くてしっかりしていますが、衰えて弱くなるのも早いのです。紙に書かれた思い出は、じつはとてもはかないものなのです。

■モノには寿命がある?

皆さんは知っていますか?実は、モノはこの世に生まれ出た「その瞬間」から壊れ始めているのですよ。目には見えないミクロの世界でのお話なのですが。私達の生きている環境は、ただそこにあるだけでも、モノが朽ちていくような、巧妙な仕掛けで満ちています。日光や湿気、さまざまな微生物。光と空気と水がある限り、モノは壊れていく運命にあります。これは止めようにも止めらることができない自然の節理です。仕方がありません。
でも、止められないまでも、工夫次第でモノを長持ちさせることはできます。いわばモノのアンチエイジング。アンチエイジングは、わたしたち人間のみならずモノにも当てはめることができるのです。モノは生物のように新陳代謝ができません。朽ちて行く方向に一直線です。紙もモノ。モノの中でもひときわ脆いものなので、なおさら工夫が必要となりますが、人の手次第で、その寿命を延ばすことはできるのです。

■文化財は、どうして長持ちしているの?

美術館や博物館で観ることができる芸術品や遺物。遠い昔からの贈り物です。これらの文化財は、わたしたちの生活にうるおいを与え、新たな発見や気づきを与えてくれます。では、文化財は長持ちをするようにできているのでしょうか?そんなことはありません。文化財も、さまざまなアンチエイジングの工夫をしているから今まで保存できているのです。
小動物や虫、微生物。温度や湿度の変化。ほこりや大気汚染の影響。火事や自然災害。私たちの生活を取り囲む、さまざまなものが、モノの寿命を短くさせています。
遠い昔から現在まで受け継がれることができた理由は、それらの影響を最小限に抑えるために、さまざまな工夫がされてきたからなのです。その時代、その時代の知恵と努力を惜しみなく投入したからこそ長持ちしているんだということを、私たちは知っておくべきでしょう。

■先人の知恵をファイリングに生かしましょう。

たとえば有名な奈良の「正倉院」。長持ちのためのさまざまな工夫がちりばめられています。日本の高湿度の対策として「校倉造り」、小動物の食害には「鼠返し」、秋には「爆涼」という、いわゆる土用干しをして所蔵物の点検と虫干し。最近では活性炭装置を使った大気汚染対策を行なっています。火災には遠い昔から、有名、無名を問わず多くの人々の尽力で食い止められて、国の宝が今に残っているのです。そこにはさまざまなアンチエイジングの工夫と努力が詰まっています。
たとえば正倉院では「唐櫃」(からびつ)という収納箱が、箱の中の文化財を守りました。この唐櫃という知恵は、今の私たちの生活にも生かせます。きちんとファイリング、そして箱入れ保存すれば、ちゃんと長持ちするのです。「取って置きたいもの」を、古から伝わる「とっておきの知恵と工夫」で残していきましょう!