重い大きな箱から片手で棚から引き出せる重さのファイルボックスに

「日本女子大学成瀬記念館」での事例

創立者成瀬仁蔵氏の蔵書など学園史を中心とした資料を整理、保存している収蔵室で、赤煉瓦のロマネスク調の建物が特徴です。創立者の教学の理念と学園の歴史を明らかにし、広く女子教育の進展に寄与を目的に設立されました。
「成瀬仁蔵アメリカ資料」の整理が済んだものは、大きな保存用段ボール箱に8箱。625点分で、主に簡易製本や上製本の大小の書籍や小冊子をB4の透明の袋に納めて立てて箱に詰めていて、中の資料の状態が見えてきれいに整理できています。
整理方法はよいのですが、箱が大きいので、その分資料を多く入れてしまい、結果、とても重くなってしまいました。この出し入れは相当大変で、腰を傷めてしまった方もおられたとのこと。棚の一番上の段も空いている状態です。せっかく箱に整理したのに容器が大きくて重い。これでは女性にとっては使い勝手が悪いし、危険ですらあります。

元は大型の保存用段ボール箱に収納

スマートファイルボックスに入れ替え

そこで、A3スマートファイルボックスを使い、アーカイブの再整理「リハウジング」を行ないました。スリムなスマートボックスに入れ替えると、片手で棚から引き出せる重さになりました。たとえ最上段でも、1箱ずつ、一人でさっと取り出せるので、利用が容易になり身体への負担も激減しました。また、大箱1個分が空いてスペースが増えましたし、書棚も色もササグリーンで明るい印象になりました。身体にも目にもやさしいスマートファイリング。

大きな箱に重たい洋書が詰まっていました

この程度の量になったので、軽くなりました

高い段でも、一人で取り出せます

学芸員の岸本さんからは「箱がさっと取り出せるようになって使いやすい。その上スペースも無駄にしないので、これからも安心して資料整理ができます。」と言っていただきました。