資料の保全・容器について

中性紙保存箱の制作

box_image

中性紙保存箱に収納することによって収蔵庫の環境をコントロールするのが難しい場合、小さな環境(micro-environment)を作り、劣化損傷の影響を大幅に抑制できる経済的な方法です。空調が整った収蔵庫ならば、より制御された保存環境を作ることが出来ます。

  • 不適当な取扱いから資料を守ります。資料が書架で斜めになったまま変形したり、雑多な資料の一部が飛び出したり、破れたりといったことを防ぎます。
  • 空気中の汚染物質から資料を守ります。硫黄酸化物や窒素酸化物は代表的な汚染物質です。また塵埃は、資料が汚れるだけでなく微生物の栄養分ともなります。
  • 急激な温湿度変化から資料を守ります。資料にとって温湿度の変化は大敵です。外部環境から守る緩衝材(急激な変化を和らげる素材)の働きをします。
  • 光から資料を守ります。特に紫外線の影響によって変色等の様々な劣化が引き起こされます。
  • 事故から資料を守ります。地震などによる落下の衝撃を和らげ、飛び出しなどの物理的な損傷を軽減します。