デジタル化から回帰し現物保存に取り組むアメリカ大学図書館


■講 師 Yvonne CarignanMs
カリナン女史、メリーランド大学図書館・保存修復部部長

ALA(アメリカ図書館協会)のPreservationReformatting委員会の委員長
・現在出版準備中の2刊行物の編集委員
[Guide to Cost Analysis of Library Preservation Activities]
[Who Wants Yesterday's Papers? ]
(シンポジウム録”the Research Value of Printed Materials in the Digital Age”)
・前ヴァージニア州(フランクロイド)ライト・ハウス専門図書館の運営管理員

■内 容 

図書のデジタル化に巨額の費用を投入し邁進した時期を経て、アメリカの大学図書館は現物保存の重要性に気づき始めています。デジタル先進国アメリカにおいて、デジタル化、マイクロ化等の媒体変換の効果と制約、コスト計算を再認識し、昨今、知的遺産の保存継承のためにデジタル化オンリーから回帰し、現物の長期的保存に必要な酸性紙図書や貴重文書の大量脱酸処理などに1997年から本腰を入れています。

プランゲコレクションなどで日本にも良く知られ、活発な保存修復プロジェクトが行なわれているメリーランド大学図書館の保存修復部長カリナン女史から、プロジェクト遂行の秘訣や苦労話を多くの図書館関係者に直接語っていただきたいと思います。